会員専用ページ会員専用ページのご案内
文字の大きさ

ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

うつ病

2018年1月11日放送2018年1月18日放送

2018年1月11日放送

閉じる

2018年1月18日放送

閉じる

1月11日放送内容(放送内容 資料はこちら

うつ病とはどのような病気なのでしょうか。

体の病気の多くが原因に基づき分類されることに対し(例えばアレルギー性鼻炎など)、精神科領域の病気は‘症状’により分類されています。検査などに依らず「このような症状があった場合にはうつ病と診断する」というように決められています。
うつ病の‘原因’は個人により様々ですが、原因に関わらず同じように出現する症状や兆候があるのです。そして、それは誰にでも起こる可能性のある事なのです。

うつ病の代表的な症状として「疲れやすく憂鬱な気分が続く」「何をやっても気持ちが晴れない。何もしたくはない。億劫。」「眠れない。眠りが浅い。疲れが取れない。」「食事がおいしいと感じない。」などが二週間以上に渡り続くとされています。
ここに記載する以外にも、自信を失い不安や焦りを強く感じるなど、うつ病で出現する症状は様々ですので、少しでも気になる場合には専門医に相談することをお勧めします。

うつ病に特徴的な「気分の落ち込み」といった精神的症状が、初めから出現するとは限らない事には注意が必要です。うつ病は気分や情動だけの病気ではなく体の症状も併発する病気なのです。
具体的には「動悸や胸苦しさ」「喉の違和感」「めまい」「頭痛」など多岐に渡ります。
内科、耳鼻科、脳神経外科などの体の診療科を受診し異常がないと診断された経験をもつ患者さんは少なくありません。

「うつ病かもしれない」と感じて相談にいらっしゃるケースは非常に多くなっています。
初めての受診は緊張するとは思いますが、お近くの診療所などにお気軽にご相談いただければと思います。

1月18日放送内容(放送内容 資料はこちら

今回は、うつ病の治療や経過についてです。

まず、うつ病の回復にはある程度の時間が必要である事を知っておきましょう。
身体の疾患と同様に療養を意識した日常生活(生活療法)に入り、軽症の場合を除き内服治療が必要になる事が多いでしょう。個人により差異はありますが、治療開始から1か月半ほどの期間(急性期)で病状が回復過程に入り、まるで霧が少しずつ晴れていくように徐々に病状が軽くなります。

薬物療法や生活療法と共に、心理的治療(精神療法)を並行して行うことが重要です。
不安が不安を呼ぶような悪循環に陥ってしまう事は少なくありません。この状態に適切な助言を行い回復の手助けをするものが精神療法の役割です。精神療法を行う精神科医は、治癒過程の伴走者のようなイメージです。
これらの薬物療法・生活療法・精神療法の3つの柱がバランスよく機能する事が重要です。

急性期を脱した後は回復期に入ります。
この時期では辛い症状の多くは消失していますが、治療の中断により病状が再燃しやすい事には注意が必要です。
日々の活動量を徐々に増加させながら、内服加療の継続をしましょう。そして、病前の生活への復帰に向けてリワークやデイケアといった精神科リハビリを「生活リズムの確立」「職務復帰」「就労」など個々の目標に応じて行う事も効果的です。

その後は、再発防止を意識して、薬剤の中止や減量を検討しながら経過を見ていきます(再発防止期)。

最後にストレスについて少しだけお話しします。
人には適正なストレス水準というものがあります。過度なストレスに耐え続けられる人はいないのです。体と同様に、心の健康にも気を配りながら過ごしていただければと思います。

みんなの健康ラジオ 放送一覧へ戻る