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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

尿路結石

2018年2月22日放送2018年3月1日放送

2018年2月22日放送

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2018年3月1日放送

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2月22日放送内容(放送内容 資料はこちら

今回は、突然わき腹に激痛が起こる、しかもあまりの激痛で救急車を呼ぶ方もいる、尿路結石についてお話しします。

尿路結石は、尿の通り道(腎盂、尿管)に石がある状態のことをいいます。
尿路結石は腎盂で育ち、尿管へと流れていきます。石が尿の流れをせき止めると激痛がおきますが、尿が石の横を流れるようになると、嘘のように痛みが消えます。

痛みは、石の大きさとはあまり関係がありません。むしろ、小さい石のほうが、痛みが起こりやすいとすらいわれています。これは、大きい石はあまり動けず、その場でゆっくりと大きくなるだけで突然尿の流れを塞ぐことがないのに対し、小さい石はある日突然腎盂から剥はがれ落ちてきて、尿管の細い部分に詰まるからです。

典型的な尿路結石の症状は、突発する激痛で、石のある側の側腹部が痛くなります。尿に感染のない限り発熱は伴わず、また、胆石や虫垂炎などと違って、痛いところを押されても痛みは増強しません。
激痛はなく、背部の鈍痛や血尿などで発見されることもあります。
痛みの発作が起きた時には、医療機関を訪れて痛み止めを処方してもらうことになりますが、うまく効くと、たちまち痛みが消えてしまいます。時には、何もしないうちに、嘘のように痛みが消えることもあります。

診断には尿検査を行い、血尿(肉眼でわかるほど赤い場合と、顕微鏡で見るとわかる場合とがあります)を認めます。また、超音波検査やレントゲン検査で、石が映っていたり、腎盂や尿管が膨らんでいたりすると診断がつきます。

治療には痛み止めを使いながら自然排石を待つ場合と、手術を行う場合がありますが、詳しくは次週お話しいたします。

3月1日放送内容(放送内容 資料はこちら

今週は、治療法についてお話しします。

石の幅が6mmまでの石では、自然排石が期待できるので、痛み止めで様子をみます。
石がだんだん下にさがってきて、尿管から膀胱に落ちてしまえば、痛みから解放されます。そして、次の排尿のときに、尿と一緒に石が飛び出します。

石の幅が6mmを超えると、自然排石の可能性は低くなります。
石が尿管を塞いで尿が流れない状態を放置しておくと、腎臓の機能が失われてしまいますので、あまり長く自然排石を待てません。その場合には、衝撃波を使って結石を破砕する装置で治療します。
患者さんはベッドにうつ伏せになり、背中に衝撃波発生装置を密着させます。レントゲンや超音波で焦点合わせをして衝撃波を発射します。麻酔は原則不要ですので、治療後すぐ歩けますし、食事もとれます。粉々になった石は尿に混ざって数日中に出てきます。
ただし、この装置ではうまく粉々にできない場合もあります。衝撃波は結石を表面から少しずつ砕いていくのですが、石が尿路にぴったりはまり込んでいて石と尿路の間に隙間がない場合は、砕いた破片がその場に留まるため、中心部にエネルギーを伝える事ができません。
この場合は内視鏡手術を併用することがあります。尿管鏡を、尿道・膀胱を経て尿管に挿入し、レーザーで砕石します。

よく「石を溶かす薬はないですか?」という質問を受けますが、多くはシュウ酸カルシウム結石かリン酸カルシウム結石であり、薬で溶かすことはできません。

結石の原因は、人によって異なりますので一概にはいえませんが、日常生活においては
・水分の摂取量を多くする
・適度な運動をする
の2点に気をつけていただければ良いでしょう。

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