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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

帯状疱疹

2018年3月22日放送2018年3月29日放送

2018年3月22日放送

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2018年3月29日放送

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3月22日放送内容(放送内容 資料はこちら

帯状疱疹という病名を聞いたことがありますか?今日はまず、帯状疱疹がどんな病気なのかお話します。
帯状疱疹は、からだの左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みとともに皮膚に発疹が帯状(おびじょう)にあらわれる病気です。

帯状疱疹は、身体の中にひそんでいた水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。そのウイルスは水痘・帯状疱疹ウイルスといってヘルペスウイルスの仲間です。
初めてこのウイルスに感染したときは、水ぼうそうとして発症します。水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節にひそんでいます。その後、加齢や過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、ひそんでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。

わが国では1年間に約60万人がこの病気になり、80歳までに3人にひとりが経験すると推定されています。
年々この病気にかかる人が増えていて、20年前に比べると年間の発症率は約1.5倍になっています。50歳を過ぎると発病しやすくなります。通常は一生に1回だけですが、6人にひとりは再発があります。

帯状疱疹は、まわりの人に帯状疱疹としてうつすことはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などに、水ぼうそうとしてうつす場合があります。
からだに起こることが多いのですが、顔や手足に発疹が出ることもあります。目の周りや耳に出た場合には、それぞれ眼科や耳鼻科への受診も必要です。
症状は、帯状に赤い斑があらわれ、その後、水ぶくれができます。神経痛を伴うことが特徴で、通常は発疹が治ると痛みも消えますが、神経痛が残ることがあります。

3月29日放送内容(放送内容 資料はこちら

帯状疱疹の治療と予防について、お話します。

帯状疱疹の治療は、抗ヘルペスウイルス薬の内服薬を中心に行われます。このお薬はウイルスの増殖を抑えることにより、初期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されます。腎臓の機能によっては減量する必要があります。
また、必要に応じて、痛み止めやホルモン剤の内服、塗り薬が使われます。
治療は早期に開始したほうが悪化しないですみますので、お早めに皮膚科を受診して下さい。

神経痛が残ってしまった場合には鎮痛薬のほか神経系のお薬や抗うつ薬などにより、痛みをできるだけ軽くするための治療を行いますが、長引いてしまう場合にはペインクリニックなどでの専門的な治療が必要となる場合があります。

帯状疱疹は、水ぼうそうにかかったことがある人は誰でも発病する可能性がありますが、帯状疱疹の発病を予防するには、日頃からの体調管理のほかに、50歳以上の方には、平成28年4月からは予防ワクチンの接種が認められています。用いるワクチンは、子どもの水ぼうそう予防ワクチンと同じです。
ワクチン効果によって帯状疱疹の発生が約半分になり、神経痛の後遺症についても約3分の1に減少することがわかっています。

平成26年10月に小児への水ぼうそうワクチンが定期接種となり、その後、水ぼうそうの発生が激減しています。
子どもの水ぼうそうと接触することで、ウイルスに対する免疫力が高まるのですが、今後そのような機会が少なくなることで、ますます帯状疱疹の発生が多くなることが懸念されています。
50歳を過ぎたら帯状疱疹予防ワクチンの接種をおすすめします。
詳しいことは各医療機関にお問い合わせ下さい。

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