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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

大腸がん、早期発見のために

2017年10月19日放送2017年10月26日放送

2017年10月19日放送

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2017年10月26日放送

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10月19日放送内容(放送内容 資料はこちら

近年、我が国における大腸がんは増加傾向にあり、現在、罹患率(病気にかかる割合)が、最も多いがんの一つです。また、その死亡率は全てのがんのなかで、女性では1位となっています。
一方、大腸がんが治る確率は、病気の進み具合によって大きく変わり、最も早期のステージ0では、ほぼ100%完治できるのに対し、進行したステージ4では、5年生存率で10~20%まで低下してしまう病気です。

そこで重要となってくるのは、できるだけ早期に大腸がんを発見し治療することになります。しかし、問題となるのは、大腸がんの早期はほとんど自覚症状がないことなのです。検査で発見しないと、大腸がんが知らないうちに進行してしまうということは実はよくあることなのです。

 こういった大腸がんを発見していく検査法として、便潜血反応、大腸内視鏡、注腸、CT、カプセル内視鏡等があげられます。今回は、現在広く一般的に行われている便潜血検査と大腸内視鏡検査についてお話いたします。

まず、便潜血検査は便の中に血液(目に見えないものも含めて)が、混ざっているかどうかを見る検査です。腸と肛門が全く正常であれば血液は混ざらないはずですが、がんやその前段階である大腸ポリープが大きくなった場合、その表面は脆くなっている場合があり、腸の中で患部に当たったときに、がんやポリープの表面がくずれて出血します。これはそのときの血液が、便の中に混ざったものを検出する検査です。便を検査に提出することだけでわかるので、簡単で安全な検査といえるでしょう。横浜市の検診でも行われていますので40歳以上の方は、お受けになることをお勧めします。

次回は、更に精度が高く、また治療も行うことのできる大腸内視鏡検査についてお話します。

10月26日放送内容(放送内容 資料はこちら

前回お話した便潜血検査は、簡単で安全な検査です。しかし、がんやポリープが小さかったり、表面が硬い場合など、表面がくずれず、がんやポリープがあるのに陰性となる場合がある一方、切れ痔やいぼ痔といった肛門の病気や炎症等でも陽性にでてしまうことがあります。
そこでさらに精密な検査が必要となります。現在、便潜血検査の2次検査としても広く行われ、場合により治療も可能となる大腸内視鏡検査についてお話しします。

大腸内視鏡検査は、内視鏡(カメラ)で、腸の内側から直接患部を見ていく方法で、患部の細胞検査をしたり、条件により患部を電気メス等で直接治療(内視鏡手術)することもあります。
内視鏡検査を実際に行うには、まず、腸の中をきれいにする必要があり、そのために様々な専用の方法があります。
腸の中がきれいになったら、専用の着衣を着て、横になった状態で、肛門からカメラを入れて大腸を観察していきます。このとき、施設によっては、緊張をとる薬で、ほとんど「うとうと」状態で検査を行うことも可能ですので、担当の先生とよく御相談ください。
大腸内視鏡検査を1回受けると、将来の大腸がん死亡率が下がるというデータも出ていて、これは、がんの前段階の大腸ポリープ(良性の腺腫)のうちに、内視鏡で切除し、将来の大腸がん発生を予防しているからだと考えられています。一度は、大腸内視鏡検査をお受けになることが望ましいと考えております。

大腸がんは、早期に見つけ治療すれば決して怖い病気ではなく、治療期間も短期間で済みます。また仮に進行がんで発見されても現在は各病期により、その治療はかなり進歩しており、担当医とよく相談のうえ、適切な治療をお受けになることをお薦めします。

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