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「初めて女医を意識したこと」


富岡西クリニック
若栗 直子先生

 私は医師になって27年になりますが、医局が外科であったため着かえの時以外は女性という意識はほとんどありませんでした。この原稿依頼を受けて、初めて女医を意識したことを思い起こしてみるとまず出産です。医局にできるだけ迷惑をかけないように考え、病棟担当から外れた時に計画しました。休める日数が限られていたので誘発分娩で出産。大変でしたがその時にこの上ない幸せと次の世代を迎え、初めて自分の命の限りを実感しました。またその瞬間から今に至るまで当たり前ですが家族中心の生活が続いています。仕事も主人の実家の病院の手伝いをし、できるだけ子供といる時間をつくりました。大学病院への復帰も考えましたが当直や勤務時間などを考え、私の実家がある金沢区に戻り開業しながら子供をそばにおいて働き今に至ります。次女、三女と女系家族になりにぎやかに過ごしております。とにかく両親や友人クリニックの職員の方などの力なくしてはここまでこれなかったので本当に感謝しています。

 開業して女性で良かったと感じることがあります。男性の診察も普通にできることです。大学病院では男性の医者の場合、女性の診察には一対一にならず看護師が必ず付くようになっていると聞きます。いわゆるセクハラと言われないよう予防線対策です。私の場合は肛門科も標榜していますが、女性も男性も意識せずに診ることができます。
 最近、政界をはじめ女性がいろいろな職種で活躍しています。様々な権利の面で平等であることは必要ですが決して性は同じではなくそうなる必要もなく、それぞれのできる役割を果たしていけばいいと思います。
 子供はほっておいても成長しますが教育には両親、特に母親が必要でありそれをおろそかにすると数年後に結果となって出てきます。仕事をしながらでも子供を見守り、大切なものを見失わないように成長してもらいたいと思います。忙しいこの頃自分にも言い聞かせています。