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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

水虫の話

2017年8月24日放送2017年8月31日放送

2017年8月24日放送

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2017年8月31日放送

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8月24日放送内容

診断

皆さんはご自分が水虫になったと思った時、薬局に薬を買いに行きますか?薬局では「水虫の薬をください」と言えば売ってくれると思いますが、水虫でないのに水虫の薬を塗ることになるかもしれません。なぜなら足がかゆくなるのは水虫のせいとは限らないからです。湿疹もありますし、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気もあります。そもそも水虫の人でも半分近くの人はかゆみを感じていません。
水虫と他の病気はどうやって区別するのでしょうか。
実はベテランの皮膚科医でも肉眼的にわかりません。水ぶくれや剥けた皮を顕微鏡で観察して、白癬菌というカビを確認しない限り水虫とは診断できないのです。
それに水虫でも炎症がひどい状態で水虫の薬を塗ると悪化することもあります。その時の皮膚の状態を見て薬を選ばないといけないわけです。

治療

昔、水虫を治す薬を発明したらノーベル賞をもらえるという冗談ともつかないことが世間で話されていました。勿論水虫の薬はとっくに発売されていて、完治させることができます。でも水虫は治らないと思っている人が多いのはなぜでしょうか。
それは治療期間が短すぎるからです。かなり多くの方が、痒みがなくなると治療を中止しているようですが、それは早すぎます。では見た目がきれいになったら、やめていいのでしょうか。それも早すぎるのです。
なんと、完全に発疹がなくなって治ったように見えてから、さらに2~3カ月治療を継続する必要があるのです。
しかしそれでも再発する人がいます。それは何故かという理由については、次回お話しましょう。

8月31日放送内容

再発する理由

水虫がなかなか治らないと思われていることを先週お話しました。それはなぜでしょうか。
一つには完全に治らないのに治療を止めてしまうため、白癬菌という原因菌が角質の下のほうに残っていて、次のシーズンにまた増えて再発するということがあります。これを防ぐためには、治ったように見えてもさらに2~3カ月治療を続けることが大切だということをもう一度強調しておきます。
でも中には決められた通りきちんと治療を続けたのに、また水虫になる方がいます。それは再発ではなく、再感染の可能性が高いと思われます。

感染経路

ではそもそも水虫はどうやって起こるのでしょうか。
よく靴を長く履いて蒸れたから水虫になったとか、足の指の間が狭いのでなったとか思っている方がいますが、それは違います。水虫はあくまでも感染症ですから、白癬菌がつかなければ発症しません。
では白癬菌はどこにいるのでしょう。まず水虫の患者さんのいる家庭の掃除機の埃を培養すると菌が証明されるという研究があります。特にバスマットは要注意です。患者さんは専用のものにした方がよいとお話しています。
自宅に患者さんがいない人はどこから感染するのでしょう。
公衆浴場、ゴルフ場やスポーツジムの浴室、温泉の大浴場、こういう所の脱衣室の床にも菌がいます。ひと風呂浴びて清潔になったつもりが最後に水虫をうつされるとは意外かもしれません。自宅や温泉の自室に帰ってから足だけ洗い流すと、半日以内なら大抵菌は取れてしまいます。洗えない場合はタオルなどで拭くだけでも大丈夫でしょう。

最後に水虫の治療は正しい診断から、すなわち皮膚科で菌を確認してもらうことから始めないといけないと強調してお話を終わりにします。

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