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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

緑内障

2017年9月21日放送2017年9月28日放送

2017年9月21日放送

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2017年9月28日放送

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9月21日放送内容(放送内容 資料はこちら

眼球の内側には網膜というカメラのフィルムに当たる部分があります。緑内障とはこの網膜の働きが低下して、視野が悪くなってくる病気です。
もう少し詳しく説明しますと、網膜の中の網膜神経節細胞が消失することにより、その部分に対応した視野異常が生じて来る進行性の疾患で、眼圧を下げることにより症状の悪化を食い止める、あるいは遅らせることができます。
現在の日本では中途失明原因の第1位であり、40歳以上では20人に1人が罹患しているといわれ、進行性の病気であることから早期発見が大切です。

緑内障には、眼圧上昇あるいは視野の異常が原因となる疾患が他にない原発緑内障、他の眼疾患や全身疾患あるいは薬物使用が原因となって眼圧上昇が生じる続発緑内障、胎生期の眼の発育異常により眼圧上昇を来す発達緑内障の3つのタイプがあります。

原発緑内障には、さらに開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の2つのタイプがあります。開放隅角緑内障は、初期は特に自覚症状はなく、視野異常の進行に伴い、次第に見づらさを自覚するようになります。閉塞隅角緑内障も慢性の経過をたどると視野異常が生じ、急性発作を起こした場合には激しい眼痛、頭痛、視力低下を来します。
続発緑内障は原因により症状、経過が多岐にわたります。
発達緑内障には、隅角という眼の一部分に発育異常が原因で起きる早期に角膜混濁等の症状を呈する早発型と発症時期が遅い遅発型、およびその他の眼の先天異常に伴うものの3つのタイプがあります。

緑内障の診断に必要な検査は、視力検査、細隙灯顕微鏡検査、隅角鏡検査、眼圧検査、眼底検査、視野検査です。治療効果の評価もこれらの検査を適宜組み合わせて行っていきます。

9月28日放送内容(放送内容 資料はこちら

緑内障の治療には、薬物治療、レーザー治療、手術治療があり、緑内障のタイプや経過によりその中から選択していきます。どの型の緑内障であっても、治療の目的は視野変化の進行を抑える、あるいは緩やかにすることです。

薬物治療は点眼薬の使用が主体となります。現在、たくさんの種類の治療薬があり、代表的なものとしてプロスタグランジン関連薬や交感神経遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬などがあります。まずは1剤から始めて、効果が得られない場合には薬剤を変更したり、新たなものを追加していきます。なお、最近では2種類の薬剤をひとつにまとめた配合点眼薬も使用されるようになってきました。また、場合によっては内服薬や注射薬を用いることもあります。

レーザー治療には使用するレーザーの種類、照射部位や照射条件により様々な方法があり、治療目的に応じて対応していきます。
具体例として、レーザー虹彩切開術やレーザー線維柱帯形成術、レーザー隅角形成術、毛様体光凝固術などがあります。

手術治療は、薬物治療やレーザー治療などの他の治療法によっても十分な効果が得られない場合に行われます。代表的なものとして、濾過手術や房水流出路再建術、最近では専用の治療用器具を眼球に固定するチューブシャント手術も行われるようになってきています。

これまでの内容をまとめます。緑内障は進行性の疾患なので早期発見が大切です。その治療は緑内障のタイプや状況により異なりますが、多くは慢性の経過をたどるため、生涯にわたって治療を継続していく必要があります。現在ではたくさんの治療薬があるので、その中から毎日無理なく使用できる薬剤を使っていただきたいと思います。

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