ラジオ番組 みんなの健康ラジオ
1月4日放送内容
皆様、明けましておめでとうございます。
この番組は、横浜市医師会の内科、外科、小児科など、14ある各科医会の会員の先生が出演し、医療に関する情報をお届けしています。例えば、耳鼻咽喉科医会は「難聴の最新治療」、眼科医会は「緑内障」、整形外科医会は「骨粗しょう症と五十肩」など、幅広いテーマが魅力の番組です。
私は昨年6月に横浜市医師会会長に就任致しました。もともと都筑区医師会の会長をやっていたので、会長の仕事がどのようなものか、だいたい分かっているつもりでした。しかし、横浜市医師会は3900名近い会員をかかえる大所帯です。市内18区の区医師会と横浜市立大学の大学区医師会により組織されており、区ごとに抱える問題を汲み上げ検討する必要があります。
さらに、対外的な業務など仕事は多岐に渡るため、さすがに趣味の時間はなくなってしまいました。(笑)
会長に就任して間もなく横浜市の林市長とお話しする機会がありました。その際、2025年には横浜市の在宅医療対象者は現在の1.8倍、要介護認定者は1.4倍になると見込まれていると市長は仰っていました。そうなると今までのように病院で完結する医療では限界があるため、地域ケアプラザと在宅医療連携拠点を中心とした、介護、医療、介護予防、生活支援、住まいの分野が連携する「地域包括ケアシステム」が必要になります。
介護が必要になっても、住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせる医療の仕組みを横浜市行政とともに作っていきたいと考えています。
ラジオをお聞きの皆さんには、是非とも気軽になんでも相談できる「かかりつけ医」をもっていただきたいと思います。治療だけでなく、保健それから介護、いろいろなものに対して皆さんの手助けになる情報がもらえるはずです。