会員専用ページ会員専用ページのご案内
文字の大きさ

ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

1年を振り返りと年末のご挨拶

2021年12月30日放送

2021年12月30日放送

閉じる

12月30日放送内容

この番組は、横浜市医師会の内科、外科、小児科など、14ある各科医会の先生方が出演し、すぐに役立つ健康情報をお届けしています。例えば、産婦人科医会は「気になる乳房の病気」、精神科医会からは「認知症の早期発見と画像検査」、いろいろな科の幅広いテーマを放送できるのが本会の番組ならではと自負しています。

さて今年1年を振り返ると、やはり新型コロナウイルス対策に追われた1年でした。先ずは年末年始、発熱難民を一人として出さないために、各区医師会の休日急患診療所をはじめ、多くの医師たちが発熱患者さんの診療にあたり、市民の健康を守るという本会の使命を果たすことに尽力しました。

そして3月、国は新型コロナウイルスに対するワクチン接種事業を医療従事者から始めると決めました。ところが我々がいくら接種協力に手を上げても、医療従事者向けのワクチンが回ってこない、無いものは打てないという状況に陥りました。そこで、神奈川県、横浜市行政当局と医師会が話し合い分かったのは、国から県に届くワクチンが医療従事者用と高齢者用にはっきり区分されていて、双方の流用ができないという問題でした。この状況を解決したいと考え、当時の政府にワクチンの柔軟な使用を訴えたところ、河野ワクチン担当大臣に認められ、一気にワクチンの配送業務が順調になりました。

以降、集団接種や個別接種が驚くほど進み、横浜市は10月末までに接種対象者の80%接種達成と予想を上方修正することができました。

この数字が達成できたのは、風邪をひいた時などに皆さんがかかる「かかりつけ医」が、休日を返上して集団接種会場に出動し、自院においては昼休みや診療終了後に寸暇を惜しんでワクチン接種に協力したことに尽きると思います。市民の皆さまには、そのことを知っていただければ幸いです。

新型コロナウイルス以外にも、我々が取り組まなければいけないことは多くあります。自分の病気だけでなく、家族や身近に困っている方がいれば、かかりつけ医やお近くの医師にご相談ください。

また、在宅勤務の増加により、高脂血症や肥満、血圧上昇などの症状を訴える方も増えています。だからこそ、定期的な健康診断を欠かさないようにしてください。来年こそ皆さんが笑顔で健やかに過ごせる一年になることを願って年末のご挨拶とさせていただきます。

みんなの健康ラジオ 放送一覧へ戻る