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健やかな毎日のために ~地域で考える片頭痛診療~/片頭痛の最新治療

2026年4月2日放送2026年4月9日放送

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健やかな毎日のために ~地域で考える片頭痛診療~(放送内容 資料はこちら

皆様、こんにちは。今日は、多くの方が悩まされている『片頭痛』について、最新の知見と、私たちがどのように向き合っていくべきかについてお話しします。

さて、皆さんは、ご自分が片頭痛だと自覚していても、医療機関を受診していない方が非常に多いことをご存知でしょうか。ある調査では、片頭痛の基準を満たす人の約43%が、医師による診断を受けていないという結果が出ています。多くの方が市販薬でしのいでいらっしゃいますが、実はその陰で、日常生活や仕事に大きな支障をきたしている現状があるのです。

片頭痛による経済的な損失は、日本全体で年間3,600億円から、一説には2兆3,000億円にも上ると推計されています。これは欠勤だけでなく、頭痛を抱えながら働くことで生産性が落ちてしまう『プレゼンティーイズム』が大きな要因です。片頭痛は、ただの『頭痛持ち』と片付けられるものではなく、社会全体で考えるべき大きな課題なのです。

特に注意が必要なのが、頭痛の『慢性化』です。月に15日以上頭痛が続くようになると、脳の痛みの感受性が高まり、日常生活が困難になります。さらに、鎮痛薬を月に10日以上、長期間飲み続けることでかえって頭痛が悪化する『薬物乱用頭痛』という状態に陥ることもあります。

『いつもの頭痛だから』と我慢しすぎず、まずは身近なかかりつけ医に相談してみることが大切です。もし、月に8日以上頭痛があったり、日常生活に支障が出たりしている場合は、頭痛専門医との連携も検討すべきタイミングです。最近では、予防療法も大きく進化しています。

抗CGRP製剤という新しい注射薬は、頭痛の頻度や強さを減らすだけでなく、頭痛に伴う不安や抑うつ、生活の質の改善にも効果があることが報告されています。これまで経口の予防薬で十分な効果が得られなかった方にとっても、大きな希望となっています。

片頭痛は、適切な診断と治療によって、人生から下ろすことができる『重い荷物』です。一人で抱え込まず、専門の医師とともに、あなたに合った治療計画を立てていきましょう。輝く毎日を取り戻すために、まずは一歩、相談から始めてみませんか。

健やかな毎日のために。今日は片頭痛診療の最前線についてお伝えしました。
来週は、片頭痛の治療に関してお話いたします。

2026年4月9日放送予定

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