ラジオ番組 みんなの健康ラジオ
20歳からの眼科検診の勧め(放送内容 資料はこちら)
前回の眼科のお話では、眼科検診全般について解説いたしましたが、今回はそのうち20歳以降の眼科検診についてお話をしたいと思います。
学校に通われていますと、年に一度は、眼科検診があります。
視力低下や目の病気を指摘されて、眼科への通院を促された方もいらっしゃると思います。
卒業されると、受診を促される機会も無くなり、日々の忙しさによって、これぐらいなら大丈夫だと思いながら、つい眼科から足が遠のいている方も多いのではないでしょうか。
特に、眼鏡を使わずに生活されている方ほど、目の健康に自信をお持ちのことが少なくありません。
実際に視力を測ってみると、思っているほど見えていなかったり、眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていなかったりする方が少なくありません。
視力は両目で補い合って見ているため、片方の目の見え方が低下していても日常生活では気づきにくく、検査ではじめて左右差や、病気が見つかることもあります。
また目の不調は見えにくさだけでなく、肩こりや頭痛、集中力の低下など、全身の不調として現れることもあります。
近年はスマートフォンやパソコンを使用する時間が増え、画面を見続ける生活が一般的になっています。その影響でVDT症候群と呼ばれる眼精疲労を中心に、目や体の不調を感じる方が増えています。
不意に、虫の様な物がちらついたり、透明な物が見えたりする症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と言います。網膜剥離の初期症状であることもあるので、見過ごさずに眼科受診をしましょう。
コンタクトレンズは黒目の上に直接のせて使用するものです。
目の状態や生活環境によって、適切な度数は変わることがあり、実際に検査をしなければ分からない場合も少なくありません。
自己判断で度数を変えたり、これくらいなら大丈夫と思って使い続けていると、目の疲れや頭痛の原因になることがあります。
また目に炎症がある状態でコンタクトレンズを使用すると、結膜炎や角膜に傷がつくなど、目のトラブルを引き起こすこともあります。
コンタクトレンズを安全に快適に使用するためにも、定期的に眼科で目の状態の確認が必要です。
定期的な眼科検査は、目の病気を見つけるためだけでなく、今の目の状態に問題がないことを確認する意味もあります。安心して毎日を過ごすためにも、検査を習慣にしましょう。
40歳からの眼科検診の勧め(放送内容 資料はこちら)
先週は20歳以降の眼科検診についてお話しましたが、今週は40歳以降の眼科検診についてお話しします。
日々の仕事や家事に追われ、「これぐらいなら大丈夫だ」と思いながら、つい眼科から足が遠のいている方も多いのではないでしょうか。
特に、眼鏡を使わずに生活されている方ほど、目の健康に自信をお持ちのことが少なくありません。
しかし運転免許更新の際や、眼鏡屋さんで、視力低下を指摘され、眼科受診を促され、病気が発見される方が多くいらっしゃいます。
眼鏡やコンタクトレンズは、現在の日常生活に合った物が必要になります。また、年齢を重ねるにつれて、老眼により手元の文字が見えにくくなるなど、目の変化は誰にでも起こります。手元用の眼鏡を使うことで見やすさは大きく改善します。眼科で定期的にチェックを受け、必要に応じて処方して貰いましょう。
さらに40歳を過ぎると、生活習慣病の影響を含め、目の病気が起こりやすくなる年代に入ります。
この年代から増えてくる、高血圧や動脈硬化、また糖尿病の状態なども、眼科の検査でよくわかります。
高血圧や動脈硬化、糖尿病は、悪化すると、網膜に出血(眼底出血)が生じて、視力が低下したり、見える範囲が狭くなったり、目が見えなくなる病気を引き起こします。内科の先生からも、眼科への定期的な受診を勧められると思います。
また、この年代で発症するものとして、緑内障や加齢黄斑変性が挙げられます。緑内障は、眼圧が高くなることによって、見える範囲がどんどん狭くなり、見えなくなる病気です。加齢黄斑変性は、加齢にともない網膜の中心部が弱くなって、視力が低下したり、物がゆがんで見えたりする症状が出ます。
視力や見える範囲の変化は、少しずつ進むため、日常生活の中では気づきにくいことが多くあります。「もう片方の目で補って見えている」場合もあり、検査ではじめて異常が見つかることも少なくありません。
緑内障の視野欠損など、症状が出てからでは回復が難しいものもあります。見えにくさを自覚した時には、すでに進行している場合も少なくありません。だからこそ、早期に疾患を発見することが大切です。
忙しい毎日の中で、眼科受診を後回しにしてしまう方も多いと思います。しかし、定期的な検査は短時間で済むことがほとんどです。将来の見え方を守るための大切な時間と考えてみてはいかがでしょうか。