会員専用ページ会員専用ページのご案内
文字の大きさ

ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

眼に良い生活について

2020年4月16日放送2020年4月23日放送

2020年4月16日放送

閉じる

2020年4月23日放送

閉じる

4月16日放送内容(放送内容 資料はこちら

物を見るということは、物体の表面の反射光が眼球の角膜と水晶体を通過し、その光を網膜内の神経で感じ、その情報を視神経が脳に伝え、左右眼からの情報を統合して感じるという事です。
それには網膜に良い光の情報を届ける必要があります。

まず最初の光の通過部分である角膜の状態を良くしなければなりません。
ドライアイ等で表面が傷ついたり、花粉症等のアレルギー性結膜炎や感染性結膜炎で眼脂等の分泌物で眼の表面に汚れが浮かんでいると、表面反射により眩しさや見にくさにつながります。そのため、これらの病気の治療を行う必要があります。

角膜を通過した光は、その後水晶体を通過します。
水晶体は加齢や病気により混濁が起こり白内障となっていきます。必要に応じて手術を受けたり、進行を遅らせる点眼薬を使う事となります。
また、光を網膜面にピントが合った状態で届ける必要があり、適正な眼鏡を使う必要があります。
裸眼ではピントが合わない場合、その見る対象の距離に合わせて遠用眼鏡や近用眼鏡(老眼鏡)等が必要です。
眼科にて適正な眼鏡を処方して作製することが大事です。

そして、網膜や視神経の状態も認識しておく必要があります。
糖尿病や加齢黄斑変性、網膜剥離等様々な疾病により網膜障害を起こします。さらに、視神経の障害される病気として、日本人の40歳以上の約20人に一人の有病率がある緑内障も重要です。

日本では現在、中途失明原因の第一位は緑内障で第二位は糖尿病網膜症であり、これらの病気の早期発見、早期治療が必要です。それには、眼科受診を定期的に行い、自分の眼の状態や病気を認識し適切な治療を行うことが重要です。

4月23日放送内容(放送内容 資料はこちら

スマホやパソコン、テレビ等では画面が発光しているため、網膜にある光を感じる細胞が常に刺激を強く受け、より強い光刺激反応を脳に送り続ける事になるため、脳の疲労が強くなります。画面の明るさを下げたり、ブルーライトをカットする眼鏡を使う事で、疲労の軽減につながる場合があります。
これに対して、紙の印刷物等は、照らしている光の反射で見る事となるため、適正な強さの光の元で見ると疲労感が少ないです。

また、スマホを見るために頭を斜め下向きにしていたり、パソコン等で頭を前方に突き出して画面に顔を近づけて見るという、物を見る時の姿勢によって疲労が強くなる事があります。これは、眼が存在する頭部が重く、それを支える首が細い事によります。
頭部を頚部のまっすぐ上に置く姿勢で物を見ていれば良いのですが、頭部を傾けたり、前に突き出した状態で長時間物を見ていると、頭を支える首の前後の筋肉や肩の筋肉が疲労して、肩こり首のこりを起こし、また頭部の筋肉も疲労して後頭部の頭重感となります。

眼は常に働き続けています。次から次へと新しい視覚情報が入ってきます。眼にも休養と栄養が必要です。
特に座った姿勢で物を見ている場合、30分から1時間に1回は、物を凝視するのをやめて、立ち上がり、深呼吸をして新鮮な酸素を取り入れ、手足を動かして血液を十分に身体全体に行き渡らせるようにするべきと考えます。可能ならその際、緑色や青色の風景等をぼうっと見ると良いと考えます。

最後に、人間は思考、行動するために、眼からの視覚情報が重要です。
定期的にお近くの眼科を受診し、眼の状態をチェックし、必要な場合は治療をして、眼の健康を維持するように気をつけてください。

みんなの健康ラジオ 放送一覧へ戻る