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ラジオ番組 みんなの健康ラジオ

『子どものスポーツとロコモ』―レッツスポーツリズムトレーニング―

2022年4月14日放送2022年4月21日放送

2022年4月14日放送

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2022年4月21日放送

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2022年4月14日放送(放送内容 資料はこちら

皆さん、昨年のTOKYO2020オリパラは如何でしたでしょうか!?コロナ禍における開催については賛否両論がありましたが、国民の多くがネガティブシンキングの中で、日本人選手の大活躍は我々に大きな感動と勇気を与えてくれました。それは子供達にとっても同様であったと考えます。

中でもパラリンピックですが、ゴールボールやボッチャなどに認められた競技における柔軟性や遊戯性、そして車椅子バスケットボールなどの選手達が見せつけた身体能力や技術の高さには、最近感じたことがない新鮮さや驚きがありましたね!現代っ子の遊びや体づくりに欠けている何かを教えてくれた様な気がします。

『子供たちのケガの防止や将来のロコモ予防』において重要な事、それは成長段階に合った教育と指導を実施する事と健康な心の育成です。そのために必要なのは、子供達への専門的なトレーニングの実施や真剣な競技スポーツへ参加ではなく、誰でも楽しめる運動遊びの普及と子供目線のスポーツ環境と考えます。なぜなら、発育期における適正なる身体活動には遊びの要素や自主的行動が取り入れられている事が重要であり、一方的に与えられたメニューやレールにのせられた活動では、思いやりや自発性が育成されないとのエビデンスがあるからです。
昨年、日本整形外科学会にからも同様のメッセージがあり、運動嫌い解消のために体育の授業を誰でもエンジョイできる内容や指導方法にする事、特に将来のロコモ予防のためジャンプなどハイインパクトな遊びやエクセサイズの導入が指摘されました。

そこで次回はこの危機の救済策となり得る、今話題のスポーツリズムトレーニングについてお話します。

2022年4月21日放送(放送内容 資料はこちら

前回もお話しましたが、コロナ禍の中で将来ある子供達のけがを防止するため最も必要なこと、それは心と体の健全な育成です。そのために子供達がすべきことは筋力を強化することや根性を養うことではなく、正しい体の使い方を学習し、リズム感の獲得に有効な運動や遊びを行うことです。なぜならば、体をリズミカルにテンポ良く動かすことにより脳が良い状態に保持され、自らの心身のコントロールを有効にする事が証明されているからです。

そこで今回、この問題の解決のために彗星ごとく現れた運動遊び、スポーツリズムトレーニングを紹介します。
このトレーニングは、ライン上をリズミカルな曲に合わせてランやジャンプ、ステップ、ターンなどの様々な動きを独創的に実践する運動遊びで、美作大学の津田幸保先生が考案されました。
そして繰り返し実施する事で、バランス感覚や敏捷性、さらに心を安定や向上心の獲得に有効であることが脳科学的な研究により分かっています。
実際、導入した複数の小学校でも、子供達の多くが普段の体育の授業よりも楽しくかつ継続的に参加でき、運動能力の獲得にも効果的であること、さらにケガや心の問題による保健室の利用数も激減したとの報告を受けています。

そして最新情報ですが、〝将来の骨粗鬆症やロコモ予防に必要なのは〝子供の頃からいかに真面目にスポーツに取り組んだかでなく、いかに体育を楽しんだか、いかに跳ねたか動き回ったかである事を知ってください。
皆さんが正しい知識を持って子供達の健全な育成や指導にあたることが、日本人の健康さらに日本の明るい未来につながります。ぜひよろしくお願いします。

なおこのトレーニングの詳細は、スポーツリズムトレーニング協会のHPからご覧ください。

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