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建学の精神・教育理念・教育目標等

建学の精神

建学の精神

本校は、横浜市医師会として時代の要請に応えるため、昭和46年に准看護学科、昭和49年に看護学科2年課程を創設しました。
創設時の学校長榊田桂が「和顔愛語」を建学の精神として掲げました。
「和顔愛語」の語源は、仏教経典「無量寿経」の中にある「和顔愛語先意承問」です。

和顔:心を開いて柔和な笑顔を絶やさないでいる(和顔施)

愛語:心から溢れる おもいやりのこもった暖かい言葉をかけていく。(言施)
(施)は、布施の意であり、物心両面で相手のためにつくすことです。
この根底には、人間愛―慈悲のこころがあります。「和顔愛語」はその慈悲のこころからあふれた行為です。

慈:相手の苦の状況を見て、なんとか楽な状態にしようとすること他者における 利害や安楽を与えるいつくしみ。

悲:相手に対して苦の状態を除こうとすること。
他者の苦痛を感じとりこれを救済しようとするおもいやり。

「和顔愛語」は、慈悲のこころ人へのいつくしみや思いやりから、発せられた相手のために尽くす行為です。

「和顔愛語先意承問」(和顔愛語して 意(こころ)先んじて承問す)やわらかな顔・愛情あるやさしい言葉で接し、先に相手のこころを察し、その望み・こころを承けて行動し、相手の気持ちに鑑みて自分を問いただしていく。
これは、人として人に対するいつくしみ思いやりをもって行動する、人間関係を育む、さらには、倫理的行動するためになくてはならないこころのありようと態度です。
看護は、その主体と対象が人間であり、人間関係の上でなりたっています。
看護において、この建学の精神「和顔愛語」は、看護の礎となります。さらに専門職業人が持ち続けなければならないこころや態度のありようです。

教育理念

本校の建学の精神である「和顔愛語」を礎に、豊かな人間性を培うと共に、基礎的看護実践能力を養い、地域のあらゆる人々に看護を提供できる看護師を育成します。
看護とは、人間の健康に焦点をあて、人間と環境に働きかけ、対象の健康が良好な状態になるよう援助することです。特に看護は、人間関係を基盤として、対象の本来持つ自然治癒力をもっとも発揮しやすい環境を作り、もてる力を十分に発揮できるように支援します。そして、対象との相互作用で看護者も共に成長するものです。看護する意思―ケアする意思―その人らしくあってほしい、苦痛を和らげたいという、心から湧き出る願やおもい―人間愛―があってこそ、看護となると考えます。
その看護は、専門的知識に裏付けられた看護実践能力が必要となります。
看護師は人のいのちと心に関わる専門職業人です。 専門職業人としての自覚と責任をもち、専門的知識・技術を高め、高い倫理観のもと、あらゆる健康課題やその変化に応じた看護実践能力を高め、常に自己研鑽し続けることが求められています。
そこで本校は、豊かな人間性として、人を尊重し、人に対するいつくしみや思いやりの心を育み、感性が高く人の心を察知でき、自己洞察しながら学生が人間的に成長することを支援します。基礎的看護実習能力として、学生の看護する意思のもと、倫理観、人間関係能力、知力(論理的思考・判断力)、安全で安楽な技術力、自己研鑽し続ける力を高めていきます。学生の持てる力が発揮できるよう支援し、地域社会に貢献できる看護師を育成します。
本校の教員と学生は建学の精神を礎として、ともに看護の専門職業人として、成長していきます。

教育目標等

教育目的

本課程は、本校の教育理念に基づき、学生の豊かな人間性を培い、人間を幅広く理解する力、人間関係を築く力を高め、基礎的看護実践能力を養い、地域社会に貢献できる看護師を育成することを目的とする

教育目標

  1. あらゆる人々をかけがえない人間として尊重し、感性が高く、人を慈しむ心や思いやる心を実践できる豊かな人間性を培う。
  2. 他者への関心を深め幅広く人間を理解し、人間関係能力を高める。
  3. 科学的根拠と倫理的判断に基づき、看護を計画的に実践する基礎的能力を養う。
  4. あらゆる健康状態やその変化に応じて看護を実践する基礎的能力を養う。
  5. 保健・医療・福祉システムにおける自らの役割と責任及び他職種の役割を理解し、他職種と連携・協働する基礎的能力を養う。
  6. 看護の専門職業人としての自覚と倫理観を持ち、自己研鑽を続ける基礎的能力を養う。

期待する卒業生像

  1. 人を尊重し、思いやる心をもち、人の心を察知する力を高めていく姿勢がある。
  2. 他者への関心を持ち、客観的に洞察しながら、人間関係を築いていく力がある。
  3. 看護の専門的知識を活用し、科学的根拠と倫理的判断に基づいた思考・判断ができる。
  4. 看護の対象の個別と健康状態の変化に応じた基礎的看護援助が安全安楽に実施できる。
  5. 倫理に基づいた責任ある行動ができる。
  6. 常に自己を振り返り、探究心をもち、自己研鑽する姿勢を持ち続ける。
  7. 自己及び看護職の役割と責任を認識し、他の職種と連携・協働する基礎的能力がある。

教育の特性

  1. 豊かな人間性のもと、学生のもつ力を見出し発揮できるように支援する。
  2. 常に教員と学生のよりよい信頼関係を築き、信頼関係をもとに、看護知識技術を錬磨し、創造性と看護意欲を共にもち学ぶ。
  3. 教育の質の向上を目指し、自ら学びを深める。
  4. 看護職者としての責務を自覚して倫理観を持ち、他者と連携・協力しながら、教育のあらゆる場で、学生の看護職としての責務 倫理観 専門職の一員として連携・協働する力を育成する。
  5. 教員・学生が、学校行事や地域活動に参加する機会をもち、地域に貢献できる看護師を育成する。