学科・カリキュラム紹介
学科紹介
本校は、全日制と昼間定時制があります。
第一看護学科(全日制)定員120名
3年課程全日制(修業年限3年)
授業は週5日午前9時20分から午後4時40分まで。
3年間で看護師として必要な科目を修めます。
第二看護学科(昼間定時制)定員40名
3年課程昼間定時制(修業年限4年)
授業は週5日午後1時30分から午後4時40分まで。
ただし、実習期間内や行事などは全日になります。
働きながら4年間かけて必要な科目を修めます。
卒業後に得られる資格
- 看護師国家試験の受験資格
- 保健師、助産師学校の受験資格
- 看護大学への編入資格
- 専門士の称号付与
- 臨床経験を積んでから、看護教員
- 臨床経験を積んでから、認定看護師、専門看護師
3つのポリシー
本校の教育理念、教育目的、教育目標の実現のため、3つのポリシーの策定と運用を実施しています。
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ディプロマ・ポリシー
(専門士授与の方針)所定の修業年限を在学し所定の単位(107単位)を修得した上で、本校の示す目標を達成した者に専門士の称号を授与する。
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カリキュラム・ポリシー
(教育課程の編成および実施に関する方針)建学の精神である「和顔愛語」と「知目行足」に基づき、基礎分野・専門基礎分野・専門分野を体系的に段階を踏まえながら学べるよう科目を配置し授業展開することでディプロマ・ポリシーの達成を図る。
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アドミッション・ポリシー
(入学者受入の方針)地域で活躍する看護師養成の目的を達成するために、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーに則った教育を行っている。この教育を理解し共感して看護師を志す入学者を迎え入れる。本校の求める学生像を次に示す。
- 看護を学ぶ明確な目的意識を持ち、看護を通して社会に貢献する意欲のある人
- 広い視野から物事を考え、主体的に課題の解決に取り組むことができる人
- 他者を思いやり、誠実に物事に取り組むことができる人
- 相手の話を丁寧に聴き、自らの考えを適切に表現できる人
- 規律を守り、礼儀を重んじる態度を備えた人
- 基礎学力を持ち、心身共に健康を維持できる人
カリキュラム
地域で生活する人々に貢献できる看護師の育成を目指し、医療と生活を関連させて考えられるように3つの視点をカリキュラムに取り入れています。
教育課程の構造図(カリキュラム全体の組立)
基礎分野 |
14単位345時間 |
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自己や他者理解をあらゆる視点から学び、自分自身をはじめ人間を理解し、看護の基礎を学びます。 |
専門基礎分野 |
22単位510時間 |
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看護を学ぶ上で基礎となる人体を系統だてて理解し、健康、疾病、障がいに関する観察力、判断力を身につけ、看護を取り巻く社会的な仕組みを学びます。 |
専門分野 |
48単位1245時間 |
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看護学の土台として、原理原則を身につけ、基本となる知識・技術・態度を学びます。 新カリキュラムでは、本校が従来から力を注いできた、住み慣れた地域で自分たちの力で人々が暮らせるよう支援する技術を身につける「地域・在宅看護論」が追加されました。 |
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臨地実習 |
23単位975時間 |
各領域の対象の特性を踏まえ科学的根拠をもち、入院中から退院後の生活が支援できる看護の展開と実践を学びます。 |
教育課程の関連図(分野の関連と組立)
新カリキュラムの特徴である地域・在宅看護論では、その人の生活と暮らしを広く理解したうえで、各専門領域の枠を超えて領域横断的に看護を学びます。看護の統合と実践では、各専門領域で学んだ知識、技術を統合させ、広い視野で看護の役割を考え将来展望を学びます。
基礎分野
多文化社会と人権 | 文化の多様性と基本的人権を理解し多文化共生の理念を学びます。国籍や民族の異なる人々が、互いの文化を認め合い対等な関係を築いていく重要性を考えます。 |
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キャリアデザイン | キャリアとは何か、職業人に求められるものは何かについて学びます。気づきは、成長の原点。学び続ける人になるために必要な学習の出発点になる講義です。 |
ひと・くらし・環境 | くらしを科学的に考えてみます。講義だけでなく自分の生活や地域・在宅看護論と結びつけて考えると興味深いです。 |
専門基礎分野
解剖生理学 | 身体の仕組みや構造、そして機能について映像や標本を活用しながら学びます。難しい言葉や文字をまず覚えることが第一歩です。今後学んでいく科目の基本となる講義です。集中力を高めて講義を受けましょう。 |
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病態治療論 | “病を持った人”の理解には不可欠な講義が次々と計画されます。しっかり目を見開いて授業を受けましょう。覚えること、理解することが山ほどあります。そして何よりアセスメントには不可欠な学びです。次々と多くの講義が入ります。しっかりと予習・復習をして講義を受けましょう。難しくても頑張って理解する努力をしましょう。 |
専門分野
基礎看護学 |
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地域・在宅看護論 | 地域に暮らす全ての人々を対象に疾病や障害があっても住み慣れた地域で、その人が望む生活の質を維持できることを目標に看護学の枠を超えて領域横断的に学びます。さらに地域ケアシステム・在宅ケアシステムの理解を深めると共に、多職種による地域連携・協働について実習を通して具体的に学び考えます。ケアプラザ(地域包括支援センター)、訪問看護ステーション、通所介護事業所での実習を行います。 |
成人看護学 | 成人期にある人の健康問題をあらゆる健康段階と健康レベルに沿って幅広く学びます。病棟での実習はもちろんですが〈手術室〉〈救急医療・ICU〉でも実習します。 |
老年看護学 | 加齢に伴う変化〈動きにくい〉〈見えにくい〉ということを高齢者の疑似体験をとおして理解します。その上で高齢者特有の病気と看護について学びます。学びを深め広げるため、病院実習以外に介護老人保健施設、介護老人福祉施設、グループホームでの実習を行います。高齢者のかかえる問題について多方面から学び、地域でよりよく生き・生活できるための支援について考えます。 |
小児看護学 | 小児看護概論では、こどもの成長発達の特徴を考えた「オモチャ」を作って発表します。怖がらずに治療、看護が受けられるように〈プレパレーション〉という技法も学びます。実習では、病院やクリニックで小児の特徴的な病気について、保育園では健康なこどもについて学びます。また、世界のこども達の現状を知って視野を広げます。 |
母性看護学 | マタニティサイクルや女性のライフサイクルにおける健康と看護について学びます。その中でも、母子の健康を維持、増進するために必要な看護である保健指導をロールプレイで発表し学びを深めます。実習では、病院実習以外に、助産院で地域における母子支援について学びます。 |
精神看護学 | 心の健康や精神に障害をもつ人がおかれてきた歴史を法律の変化をまじえながら学びます。「施設から地域」へと療養の場が変わる中、病院だけでなく地域作業所での実習を行って理解を深めます。また、すべての領域と関連づけて学べるように授業を工夫しています。対象との人間関係を振り返り自己洞察できる力も育みます。 |
看護の統合と実践 | 3年間の学びを統合し、卒業後を視野に入れた実践的で広い視野の学習をしていきます。より良い看護をするための看護管理、医療安全、災害看護、国際看護も学びます。実習も夜間実習をとり入れ、より臨床に近づいた経験ができるように計画しています。 |
主な実習病院・施設(50音順)
横浜市医師会立ならではの多様な病院や施設で実習できます。学生は実際の医療現場を経験し、着実に実践力をつけていきます。
病院 大口東総合病院、大船中央病院、神奈川県立こども医療センター、神奈川県立精神医療センター、神奈川病院、上白根病院、菊名記念病院、済生会神奈川県病院、済生会横浜市東部病院、済生会横浜市南部病院、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、聖隷横浜病院、総合相模更生病院、日本医科大学武蔵小杉病院、日向台病院、藤沢病院、堀病院、横浜相原病院、横浜市立市民病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター、横浜市立大学附属病院、横浜市立脳卒中・神経脊椎センター、横浜新緑総合病院、横浜総合病院、横浜保土ケ谷中央病院、横浜南共済病院、横浜中央病院、横浜鶴見リハビリテーション病院
訪問看護ステーション あおぞら・てらん訪問看護ステーション、青葉区医師会訪問看護ステーション、旭区医師会旭訪問看護リハビリステーション、磯子区医師会訪問看護ステーション、大口訪問看護ステーション、神奈川区医師会訪問看護ステーション、港北区医師会訪問看護ステーション、済生会かながわ訪問看護ステーション、済生会南部訪問看護ステーション、栄区医師会栄区訪問看護ステーション、鶴見区医師会訪問看護ステーション、鶴見区医師会矢向訪問看護ステーション、戸塚区医師会訪問看護ステーション、中区医療センター訪問看護ステーション、西区医師会訪問看護ステーション、保土ケ谷区医師会訪問看護ステーション、本牧訪問看護ステーション、緑区医師会訪問看護ステーション、悠の木訪問看護ステーションほか
★上記のほか、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、地域ケアプラザ、助産院、保育所、小児科クリニック、地域作業所等で施設実習を行います。